ハルオレ☆ -後篇-
げっ( ̄▽ ̄;)
圭先生、いきなり彼方を指名してきやがった!
おいおいおい。
ただでさえ彼方は圭先生のことが嫌いなのに…。
そんなことしたら、本日のの彼方様の機嫌が悪くなるじゃねーか!
俺がそんなことを心配していると、彼方が『ふぅ』と呆れたため息をこぼし、静かに席を立ったその時。
「先生。私もその問題なら解けますよ。」
教室内に女子生徒の声が響いた。
俺は『え?』と思って、その声主を目で追った。
そこには…。
「え……?……え、え~と。さ、澤原さん?」
手を綺麗に上げている、転校生、澤原観奈であった。
観奈はニコッと笑うと席を立ち、黒板のほうに歩いていく。
「あ、あの~澤原さん?…き、君、本当に問題解けるの?」
黒板の前まで行くと、圭先生が動揺を隠しきれず、眼鏡のズレを何度か直しながら観奈に問う。
「はい。解けます。式と答え、黒板に書けばいいんですよね?」
笑顔の観奈に圭先生は『あ、ああ。』と顔を引きつらしてうなづく。
すると、観奈はチョークを持つとスラスラと黒板に書き始めた。
うわ~(゚ Д゚;)
観奈、あんな難しい問題がわかるのかな?