ハルオレ☆ -後篇-
「あ、あの~。」
俺はまず作り笑顔全快で戦場に顔を出した。
「み、みなさん。ここは一度落ち着きましょうよ?」
「は?」
俺の登場に彼方の顔が歪み、西川さんと宇宙は頭に『?』を乗せたまま硬直していた。
「そうそう!ほら、まずはみんなで大きく深呼吸してさ☆ね?そうしようよ?」
…って!
俺、何言ってんの━━(゚ Д゚;)━━!!
俺がそう心で叫ぶと、俺達に静かな沈黙が訪れた。
「…なるほど。お前ら僕と観奈の後をつけてきたんだな。」
事態を飲み込んだのか、彼方がニコリと笑ってこちらを見た。
どうやら俺が飛び出してきたことによって、燃え上がっていた闘志が消えたのか西川さんと宇宙は後ずさりし出した。もちろん俺も(^ω^;)
そして、なんとも言えないきまずい空気の中、彼方はス~ッと大きく息を吸い込んで、
「お前ら!そこに並んで座れぇえええええ!!!座らないやつは今すぐ殺す!!」
体育倉庫裏に彼方の叫び声が木霊するのであった。