ハルオレ☆ -後篇-
第4章 澤原観奈
part1 泥酔、号泣…そして
彼方の一件があって、俺と宇宙と西川さんはしばらく体育倉庫裏にて話をしていたのだが、この後、宇宙は用事、西川さんはバイトがあるということで解散することにした。
俺は2人と別れて、一人泣いてどこかへ行った観奈の事が心配だったので校内を少し見回ってみたが彼女を見つけることは出来ず、そのまましかたなく蘭藤荘に帰ることにした。
観奈…結局見つけれなかったけど。
無事に寮に帰ることが出来たのかな?
俺は帰り道もずっと観奈の事が心配でなんだか気持ちも浮かなかったのだが…。
あれ?( ̄▽ ̄;)
蘭藤荘に着いてすぐだった。
俺は驚いた。
「え?観奈…。」
目の前に探していた観奈がいるではないか。
「はる、ちゃん?」
俺の声に気がついたのか、観奈がコチラを向いた。
観奈はちょうど自分の部屋から外に出たところだったようで、彼女の部屋の扉を閉まるのが見えた。
よかった…。無事に寮に帰ることが出来たみたいだな(゚∇゚ ;)
俺は観奈と会えたことでホッと胸を撫で下ろし、彼女に歩み寄る。
------とその時。
観奈の体がグラッとふらついたと思ったら、彼女は床にペタンと座り込んだ。