ハルオレ☆ -後篇-
「え?ちょ、ちょっと!」
俺は突然の事に驚き、急いで観奈のもとに駆け寄る。
「だ、大丈夫?」
「う、うん。ちょっと飲みすぎちゃった…。」
「の、飲みすぎ?」
え? Σ(´Д`;)
観奈、もしかしてすでにヤケ酒!?
そう思った俺が観奈の顔を覗き込むと、彼女の目がトロンとした真っ赤な顔が見えた。
「…うん。その、いろいろあって…。」
「い、いろいろって…。」
観奈の弱弱しい口調が、彼女の精神的なダメージを物語っている。
やはり先ほどの彼方との喧嘩が原因なのかな?
でも、今はそれよりも…。
「…ぁ、とにかく立とうよ。」
俺の言葉に観奈は素直にコクリと頷いた。
そのまま俺は、観奈の体を担ぐように持ち上げる。
だが彼女は地面に上手く立つことが出来ずバランスを崩し、俺にもたれ掛かった。
「ご、ごめん。はるちゃん。」
観奈が俺の顔を見上げて申し訳なさそうにそう言った。