平凡少女の非日常。Ⅰ【出会い編】
ギィイ・・・・・・
真『やっと着いたぁ!!』
はっ 思わず声に出してしまった。
真『ん~やっぱ屋上は気持ちいいな~。』
フェンスの方へ行って伸びをする。
蘭「ねー?話ってなに?」
真『ああ、ごめんごめん。とりあえずこっちにおいでよ。』
蘭「で?話はー?」
真『まあまあ。そう焦らないで。すぐ終わるから。あたしは話に来たんじゃなく、質問しに来たの。』
真『貴方は何の能力を使っているの?』
相手の目がこれでもかと言う程に開いている。でもそれは一瞬で警戒の色に変わった。
蘭「何でそれを!?」
真『理由なんてどうでも良いじゃない。貴方の能力は何?』
蘭「・・・・・・教える気はない!」
真『・・・・・・・・・・』
蘭「それよりも、なんで能力が使えることを知ってるわけ!?」
真『・・・・・・・湿気が出てきたわね。』
蘭「っ!?」
真『もう教えてもらう必要がなくなったわね。貴方の能力は水。興奮して湿気が出てきた・・・・・違う?』
・・・・・・・・・・
真『黙ってるってことは肯定として受けとっていい?』
蘭「・・・・」
・・・ああ。あとひとつあった。
真『青の騎士団。』
蘭「え?」
真『・・・知らないみたいだね。何でもないわ。聞くこと聞いたから帰る。ばいばい。』
踵をかえしてドアへ向かう。
が、腕を掴まれてて進めない。