お嬢様はヒーロー?!
「じゃぁ、なんで私の事知ってんだ!」
私は、今すぐ突っ掛かりたいのを押さえて、冷静に…あくまでも冷静に…聞いた。
「烏高の生徒情報なら全て把握してる。知ってて当たり前だ。」
なに、そんな危ない人発言サラっと言っちゃうのさ。
「あんた、何者?」
私は、名も知らぬメガネ野郎に問い詰めた。
「さぁ?」
メガネは鼻でふっと笑い、余裕の笑みで返した。
駄目だ…コイツと話していても拉致があかねぇ…
今は雷を尾行中なのに…
「そう、ま、いいよ。私忙しいから行くぞ?じゃぁな、メガネ。」
私はメガネの横を通り、振り向き様に手を挙げて言った
格好良く決めた。
……はずだったのに…