お嬢様はヒーロー?!
「ど何処に?」
あまりの雷の真剣な顔に少し動揺してしまう
「あいつらんとこ」
雷は真剣な表情のまま続けた
そこまで真剣だとボケるにもボケられないじゃん
「K4には関わるな」
雷は消え入りそうな声で顔を伏せた
まるで頼み込んでるみたいだった
「どおして?」
雷…あんた弱みでも握られてるの?
「お前みたいなのが簡単に足を踏み込められるとこじゃねぇ」
雷は今までに見たことない怖い瞳をしていた
でも…
ここで怯んじゃ駄目だ
雷を救わなきゃ
「雷が危ないことしてるなら私はそれを止める
雷を護りたい」
私は雷を護るってあの時決めたから
もうあんな表情見たくない
誰かの苦しむ表情なんて見たくない