お嬢様はヒーロー?!


「望むところじゃん」

金髪は少しも怯むことなく余裕の笑みを浮かべた

その余裕ムカつく~

「天狗になってるその鼻、私がへし折ってやる」

私は金髪の鼻を指差し、
へし折る動きをした

へっへんどーだ!

今、私確実に名ゼリフだったな

う~言ってみたかったんだ♪


んぐっ

「天狗んなってんのはどっちだよ」

金髪は私の鼻をつまんできた

「オメェに決まって「はいはい。もう行くぞ」

言い返そうとしたら、
金髪に遮られた

何コイツ

今、私喋ってたじゃん

どんだけ自己中なんだよ

「何ぼーっとしてんだよ
おいてくぞ、猿」

ドキッ

金髪は教室を出る手前で、止まっている私に振り向き笑った

「猿じゃねぇ!」

何だ?今の?

この違和感は何だ?



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