お嬢様はヒーロー?!


私はそう

プリンセス

このお城に住むお姫様

朝は小鳥の囀りで目が覚め

お庭で優雅な朝食

お昼はお花畑の中でティータイム

夜はお星様の下で…

「怖ぇから変な妄想すんじゃねぇ!
てかお姫様って柄じゃねぇだろ、どー見ても」

金髪が私の素敵な妄想を遮った

てかまた口に出してたか…私…

「どっからどー見ても可愛いお姫様だろーが」

私は一周回って見せた

「可愛い?お姫様?
…なんて何処にも見当たら無いけど?」

それでも金髪は惚ける

「ここにいるだろが!
あんたの目の前に!」

「だから見えねぇっつうの!」

「この野郎、喧嘩売ってんのか?あ゛ぁん」

「お姫様はそんなはしたない言葉遣いしません」

「チッ…取り乱したわ、
オホホホ」

「お姫様は舌打ちなんかしません」

コイツぅ~

あー言えばこー言う

オメェは幼稚園児か!

「お前に城は似合わねぇ」

まだ言うか、この園児は

「オメェもな」

顔が良いのは認めるが、
このキラキラなお城は金髪不良には不釣り合いだ

まぁ、蓮会長ならピッタリだけど…

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