お嬢様はヒーロー?!


「ぶっはははは」

まだ笑うか

金髪はまだ腹を抱えて笑っている

「ヒロ、うるせー」

赤髪無愛想が金髪に文句を言う、

相変わらず不機嫌な表情してんな…

「誠ちゃん?」

オレンジタラシが甘ったるい声で私の名前を呼ぶ

「な、何?(キモい)」

「ひっどいな~
そんなあからさまに嫌な顔しなくても

それに俺はタラシじゃないよ

名前ついでに俺のキス教えてあげようか?」

オレンジタラシはフェロモンムンムンで私の顔を覗き込む

む無理!

近けぇよ!

てかタラシが自分の方だって解ってる時点で認めてるじゃん

自覚有りじゃん

「俺の…」

「ちょっ…」

タラシが私の顎をクイッと持ち上げる

「名前は…」

「近けぇって…」

どんどん顔が近づいて来る

キス出来る距離にある色気たっぷりの綺麗な顔

オレンジの髪をセンターで分け、長く伸びた髪を外向きに流してる

胸元は少し開(はだ)けた
制服の着こなし

とても高校生には見えない

チクショー!

女より綺麗な顔しやがって

無駄にフェロモン撒き散らすの止めろ

エロいんだよ!

「マジで止めろ!」

ゴツンっ②

「キョっグエっ…」


< 59 / 61 >

この作品をシェア

pagetop