お嬢様はヒーロー?!
「ぶっはははは」
まだ笑うか
金髪はまだ腹を抱えて笑っている
「ヒロ、うるせー」
赤髪無愛想が金髪に文句を言う、
相変わらず不機嫌な表情してんな…
「誠ちゃん?」
オレンジタラシが甘ったるい声で私の名前を呼ぶ
「な、何?(キモい)」
「ひっどいな~
そんなあからさまに嫌な顔しなくても
それに俺はタラシじゃないよ
名前ついでに俺のキス教えてあげようか?」
オレンジタラシはフェロモンムンムンで私の顔を覗き込む
む無理!
近けぇよ!
てかタラシが自分の方だって解ってる時点で認めてるじゃん
自覚有りじゃん
「俺の…」
「ちょっ…」
タラシが私の顎をクイッと持ち上げる
「名前は…」
「近けぇって…」
どんどん顔が近づいて来る
キス出来る距離にある色気たっぷりの綺麗な顔
オレンジの髪をセンターで分け、長く伸びた髪を外向きに流してる
胸元は少し開(はだ)けた
制服の着こなし
とても高校生には見えない
チクショー!
女より綺麗な顔しやがって
無駄にフェロモン撒き散らすの止めろ
エロいんだよ!
「マジで止めろ!」
ゴツンっ②
「キョっグエっ…」