お嬢様はヒーロー?!


ほほーお前の名前は
キョっグエっ…か

珍しい名前じゃん

あんたにピッタリ

よ~く覚えておくよ

キョっグエっと言った男は両手で頭を抑えている

「ヒデーよ…殴ることねぇじゃん

誠ちゃんも

ヒロも…」

「悪りぃ、手が滑った」

金髪が不自然に突き出された拳でボキボキと指の骨を鳴らす

イヤイヤ!

あんた絶対わざとでしょ

んな都合よく手が滑るか

オメェの腕はキム・ヨナか?

それとも、若手芸人か?


あの時何が起こったかというと…

キス寸前で私が渾身の右フックをタラシに決め、

金髪が左側から強烈な右ストレートをかました

タラシは見事…

サンドイッチの具

となった…

タラシ…あんた、タラシだったけど、…

良いや…

うん、…タラシだったね

タラシの事、きっと忘れない…多分

後で皆で美味しく頂きました

ちゃんちゃん

「誠ちゃん?!
俺生きてるから…

勝手に死なせないで」

「あ、生きてたの」

「生きてる!スッゴく活きてる!俺の下半身まだヤリ残した事いっぱいあるから!」

「今すぐ死ね!」

世界中の乙女達の安全のために

お前が居たら皆妊娠しちまう

「そりゃないよ…
俺ここで死んだらただのタラシで役終わっちゃうじゃん

読者の皆様が俺を待ってるって言うのに…

俺って罪な奴だな…」

「警察呼ぼうか?」

「綺麗な婦警さん呼んでよ」

「やっぱ死ね!」

駄目だ

婦警さんの貞操が危ない

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