お嬢様はヒーロー?!
「ハァ…ハァ…」
タラシのエロ魔と格闘すること5分。
「キョウ、誠。
うざい」
赤髪無愛想に水を注された
うざいゞ(`□´")?!
私、一生懸命タラシのエロ魔と闘ってたんですけど?
世の乙女のために!
「あ?終わったのか?
ダイスケ」
金髪が恐らく"ダイスケ"であろう赤髪無愛想に問い掛ける
長いソファーで寝そべり、寛ぎながら
顔の上にせていた雑誌をあげた隙間から顔だけこっちに向ける
金髪野郎てめぇ
人が闘ってるっていうときに寝てやがったな?
「ふあ~
キョウも誠も程々にしとけよ…」
欠伸までしやがる
てかまた寝んのかよ!
私はどーしたらいいんだよ!
勝手に連れて来といてほったらかしかよ!
そもそも留守中に不法侵入して寛ぐなんてどんな神経してんだ
まるでオメェの家みてぇじゃねぇか
この礼儀知らず!!
「聞こえてんぞ、誠」
いつのまにか目の前に金髪が立っていた
また言ってたか…
私のお口ってば困ったちゃんだなぁ…てへ☆
「しょうがねぇ
俺様が説明してやる」
金髪は悪戯に笑う
「いや…出来れば…違う場所の方が…」
ここはちょっと…ねぇ…
「なんでだよ」
金髪は不思議そうな顔をする
なんでだよ…じゃねぇだろ!
ここ、他人(ひと)んとこだから!!
「不法侵入じゃん!」
「何勘違いしてるかわかんねぇけど、ここ、俺らの。」
金髪は部屋の奥の社長が座るような椅子にドサッと音をたてて腰を下ろした
ドキッ
長い脚をがに股に開いて、腕を椅子の後ろに掛ける
イヤイヤ
それは無い!
一瞬似合うかもって思っちゃったけど
あんたら不良だし
ここ生徒会室だし
第一、そこ
書いてあんじゃん
黒色のプレートに金色の文字で
"蓮生徒会長"
って…