肉きゅうを触らしてくれるなら
「友達がいないなら私が君の友達の第一号になってあげてもいいですよ?」
しっぽが少し動いた。これは…なってくださいってことかな?
「よろしくお願いしますね。友達になった明かしに肉きゅうを触らしてください。」
前足を触らしてもらおうと手を伸ばしたら、おもいっきり威嚇された。友達なのに…。
「時間がないので、また帰りに来ますね。そのときは触らしてください。」
そう言ってその場から離れる。振り返るとしっぽが揺れていた。いってらっしゃいってことかな?
「いってきます!」
大声で、猫さんに手を降りながら駅へ向かった。