肉きゅうを触らしてくれるなら
「私、最近やる気が出ないんですよ。肉きゅうを触らしてくれるなら、やる気が出ると思うんですけど…。」
友猫は、チラッとこっちを見たと思ったらすぐに視線を前に向けた。
「…なによー。……話変わりますけど、私には彼氏がいるんですよ。でも、最近?ってか、だいぶ前から?恋人って言うより家族みたいな感じで…。どうしたら良いですかね?」
やはりしっぽを降るだけ。
「質問に答えてくださいよ。…肉きゅうを触らしてくれるなら、変わると思うんですけどねぇ?」
今度は立ち上がって屋根の上に登ってしまった。肉きゅうはダメなのかな?
「また明日!」
友猫に聞こえるように挨拶をして家の方向に歩き出した。