肉きゅうを触らしてくれるなら
予定がなくなった明日のために友人たちに声をかけまくったが、誰一人捕まらないまま今日を迎えた。
「今日遊ぶ相手がいないから、一人で買い物しようと思うんですよ。」
街に出る前に、いつもの所で昼寝していた友猫に声をかける。こっちを見ようとしないでしっぽを降るだけ。相変わらず、背中とかは素直になでさせてくれるのに肉きゅうだけは触らしてくれない。
「帰りに魚肉ソーセージでも買ってきますね。それでは行ってきます。」
手を降りながらその場から離れて行った。