肉きゅうを触らしてくれるなら
オシャレなカフェに入って昼食をとり、可愛い服を買って、映画を見る。一人だからすごくむなしい。肩を寄せあい仲良く歩くカップルが凄く羨ましかった。
日が傾き、やりたいこともなくなった。腕時計を見ると18時になっていた。帰る為にバスに乗る。
眠くなりうとうとしていると、彼のことをなんとなく思い出していた。ふと、近くのカップルの会話が耳に入ってきた。
「今夜何食べたい~?」
「君の特性パスタがいいな。」
「前もそれだったじゃん。好きだね~。いくらでも作ってあげるよ。」