続・俺様 海様 イケメン様
それからちょっと歩くと、
“使用禁止”
と書かれた紙が貼ってあるパラソルの前で海は足を止めた。
「え、ここ?」
「ああ」
海は、あたしが持っていた浮き輪を奪ってパラソルを挟んで置いてあるビーチベッドの一つに置く。
え、ちょ、海?
ここ、思いっきり使用禁止って書いてあるよ?
そんな言葉を呑み込んで、海を見ていると……
ビリ――
「え?!」
海が“使用禁止”と書かれた紙をはがした。
ちょっと!!
何してんのよ、海!
周りの視線が痛いは、バカ!!!
「萌亜も早く脱げよ」
「はっ?!」
なんか変態発言が出ませんでしたか?!
あたしはギロっと海を睨むと、
海は何食わぬ顔で着ていた洋服を脱いでいた。