続・俺様 海様 イケメン様
あたしは、さっき捻った右足を引きずりながらも、
アヤちんと見えなくなった海と修一くんの後を追う。
「萌亜、大丈夫?」
「んー、大丈夫、かな?」
いや、痛いけど……。
歩けないってほどでもないからなぁ。
「それにしても、普通自転車で2ケツで突っ込んで来るってないよねぇ!」
「うん……確かに」
あたしは苦笑い。
高校ならわかるけど……、
いや、わかんないか?
とにかく、大学に自転車って………。
あたしが想像していた大学Lifeに自転車通学はない……いや、なくていい。
「はぁ、修一と新倉どこに消えたかなぁ」
「連絡する?」
「してもいいけど、その右足の事ちゃんと話せる?」
………話せる?
……………………話せない、かも。
いやぁ、男くん絡んでるし、しかも幼なじみと久しぶりの再開だし……
あの、独占欲が凄い海のことだからお仕置きだかなんだか言ってなにかがくるよ、ね……?
「でも、会えばばれるよね?」
「まぁ、ごまかすのは無理だろーし」
だよね、あの海には隠せないしごまかせないよね。