続・俺様 海様 イケメン様
あたしはまたメイクを始めた。
ふと、部屋にある時計に目をやる。
もうすぐ、あっちゃんは学校に着く時間。
高橋くんはなんて言うんだろう?
少しでも褒めてくれたらいいのになぁ……。
会ったこともなければ、見たこともない高橋くんを想像しながら考える。
家を出る時間になったあたしは、玄関の鏡の前で最終チェックをして大学に向かった。
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「萌亜!!」
「あ、アヤちん!」
待ち合わせ場所に行くと、
アヤちんのほうが先に来ていた。
「あれ?髪型違う?髪、染めた?」
「あ、髪切ったんだぁ♪」
実はこの前、セミロングのストレートだった髪型をボブにして、
髪色を落ち着い茶色に染めた。
この髪型では、まだ海に会ってないし海には言っていないから、会った時の秘密なんだぁ♪
「似合ってるよ!超可愛い♪」
「ありがとう!!」
それからは、世間話をしながら大学に向かった。
あっちゃんが高校で大変なことになっていることも知らずに………。