続・俺様 海様 イケメン様
部屋に入って、あたしと海はベッドに座る。
止まれ、と思っても止まらない涙。
そんなあたしを海は優しく抱きしめてくれる。
「んな、泣くなよ」
「だ、って……だっ、て」
涙でうまく喋れない。
「う、みのばか」
「うん」
「な、んで止めた、りすんのよ」
「ごめん」
「う、み……」
「ん?」
海は優しくあたしの頭を撫でる。
2人が居候していた数ヶ月。
たった数ヶ月でも、あたしは昨日の事のように思い出せる。
海とややこしくなって、
うざかったい存在になったやっくん。
純粋で真っ直ぐであたしを頼ってくれた、
あっちゃん。
朝からいつもうるさかったけど、明日から無くなるんだって思うと悲しくて……寂しかった。