姫様 萌亜様 プリティ様
♀ 萌亜 side ♀
「なあ、萌亜」
「ん?なーに海」
「あれってさあ、あれだよな?」
「……は?」
あれってあれだよなとか言われてもわかんないし?
海の目線の先を見ると、
そこにはアヤちんの姿があった。
誰かと携帯で電話している様子で
「A地点通過!追跡します!」
と聞こえてきた。
え!?
アヤちんもしかして…
「やっぱ邪魔が入るか」
「や、やっぱり?」
あたし達のデートの邪魔をしようとしてるのか…。
海は
あたしの手を話し、
アヤちんがいる(隠れてる)ところまで行く。
あたし達に背中を向けているアヤちんは、
海が後ろにいることに気づいてないみたいで
「よし!行く………か」
立ち上がって振り向いた時、
やっと海とあたしがいることに気付いた。
「邪魔しようとしてんの?」
「え?な、なんのこと?」
アヤちん、
バレバレだよ……。