姫様 萌亜様 プリティ様






それから数分すると、歯磨きをし終え着替えをし終えカッコよく髪の毛をセットし終え海は玄関に走る。




「あ、ちょお弁当!」


「あぁ、わりぃ。」




海とは違って朝が得意なあたしは早く起きてお弁当作り。


いわゆる愛妻弁当ってやつ♪

いつも帰ってくると
「美味しかった、ありがとう。」
って言ってくれて、作ってるかいがあるなーって思う。





「検診、気をつけて行けよ?」


「はいはい」


「ちゃんと鍵閉めて家出ろよな?」


「はーい!分かってるってばぁ」





心配性な海はあたしを子供扱いする。

もう大人なのに!





「ほら、早く行かなきゃ!」


「あぁ。」



海が仕事に行く時はちょっぴり寂しさがある。

でも、しょうがない。




「行ってらっしゃい!」

「行ってきます。」




ドアを開けて玄関を出る海の背中を見送ってリビングに戻ろうとした、その時―――――




ガチャリ

とドアが開いて振り向くと、今さっき出て行った海の姿が。








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