しゃぼんだま


「おい、聖!聞いとんのか!」


「瑠李会長、後三枚だよ」


「聖!早く―――…」


「瑠李会長」


うちが怒鳴りかけた時、生徒会室に会計の奴が入ってきた。


「…何で会計がここにおるんや?」


「いや、あの…瑠李会長の事だからちゃんと終わってるか心配になって…」


「……」


「会計さん、大丈夫だよ。俺がやったから」


「え―――…って、聖さん!何でここに?!」


…聖さん?


今、この会計、聖さん言うたか?


何でさん付けなんや?


「いや、瑠李会長に頼まれたから」


「え?瑠李会長、それは本当―――…」


「何デタラメ言うとんねん!誰もそんな事頼んどらんやろ!……はぁ~…もういい。会計なんかいなくてももう終わっとるから…教室行きいや…」


うちが頭をくしゃくしゃしながら言うと会計は生徒会室から出て行った。


「瑠李会長、何でそんなに怒ってるの?」


「全部お前のせいや!」








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