しゃぼんだま
「瑠李会長、起きて。机に突っ伏せてる場合じゃないでしょ」
「あ~…」
「瑠李会長。起きないと襲っちゃうよ?」
そう言ってうちの髪にそいつの手が触れた感覚がした。
うちは顔をあげて隣を見た。
すると隣には聖が座ってた。
あぁ…聖か……―――…って、
「聖?!何でここにいるんや?!」
「おはよ、瑠李会長。早く来て保健室で寝ようと生徒会室の横を通った時に瑠李会長が見えたから」
「…早く来て保健室で寝るってどういう事やねん…」
「瑠李会長。早くやらないと」
そう言って聖はアンケートを手にとり、集計し始めた。
するとそれを見た真希が、
「ひ、聖くん…手伝ってくれるの?」
目をキラキラさせてそう言った。
「瑠李会長の為だったら何でもやるよ」
そう言って聖は微笑んだ。
「なら聖…」
「何?」
「今から一つだけうちの頼み事…聞いてくれるか?」
「いいよ」
「今すぐここから出て行けや!うちは男が嫌いなんや!ずっとこんな至近距離におられると吐き気がすんねん!」
うちがそう言うて、立ちあがって机を叩くと聖は、
「早く集計しないとね~」
そう言いって、うちを完全無視。