君を愛した


「どうされますか?」



『はい?』



「産みますか?」



『はい。』



――――
―――
――




「ただいま~って香凛!?電気もつけないでどうした?」




『あ、おかえり。』



いつの間にか時間が過ぎていた。



『ごはんの仕度してない…。』



「なんかあったのか?」



隣に座り優しく聞いてくる蓮。



『……できてた。』



「ん?何が?」



『赤ちゃん。』



「………。」


『………。』



「え!?」



『………。』




「まじ…?」



『うん。』



「俺の子…?」



『……当たり前でしょ。』



「やったー!!」



いきなり抱きしめられた。



『え?』



「俺と香凛の子だろ!!ヤバい!!俺超嬉しい!!」



『産んでいいの…?』



「当たり前だろ!!ってか産んでくれ!!」



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