君を愛した


『私なんかが母親になっていいのかなぁ…?』



「いいに決まってるんだろ。」




『不安なの…。』



「二人で頑張ろ?」




『うん。』




蓮が私のお腹に手を当てる。



「聞こえますか~?パパですよ~。」



『あはは。』




「香凛に似た女の子がいいなぁ~。」



『蓮に似た男の子がいいよ。』




「仕事はどうする?」



『校長先生に相談してみる。』




――――
―――
――



『と、言う訳なのですが…。』



「倉原先生おめでとう。今は3月だから、来月から産休とる?」




『いいんですか?』



「元気な子を産んでね。」



『はい。』




先生方も祝福してくれた。




< 113 / 124 >

この作品をシェア

pagetop