君を愛した
『私なんかが母親になっていいのかなぁ…?』
「いいに決まってるんだろ。」
『不安なの…。』
「二人で頑張ろ?」
『うん。』
蓮が私のお腹に手を当てる。
「聞こえますか~?パパですよ~。」
『あはは。』
「香凛に似た女の子がいいなぁ~。」
『蓮に似た男の子がいいよ。』
「仕事はどうする?」
『校長先生に相談してみる。』
――――
―――
――
『と、言う訳なのですが…。』
「倉原先生おめでとう。今は3月だから、来月から産休とる?」
『いいんですか?』
「元気な子を産んでね。」
『はい。』
先生方も祝福してくれた。