君を愛した
「そんなことねぇよ。」
検診が終わり、帰宅する。
「体辛くないか?」
『大丈夫。ってかまさか双子なんてね~びっくりしちゃった。』
「だな。」
『ふぅー。ちょっと休まない?』
「大丈夫?」
近くのベンチに腰かける。
『産むのって痛いのかなぁ~?』
「わかんねぇ。」
『だよね~』
「俺、立ち会うからな。」
『本当に?』
「うん。」
『なんか心強いな。』
「そうか?ずっと手、握っててやるからな。」
『うん。』
――――
―――
――