君を愛した
タクシーで病院に来た。
「う~ん。確かに陣痛だね。でも、まだまだ産まれないかな。子宮口もまだ開いてないし。初産は時間かかるから。」
「そうなんですか!?」
「お父さん落ち着いて。また、一時間後に様子を見に来ます。何かあったら呼んでくださいね。」
「はい。香凛大丈夫か?」
『う、うん。』
――――
―――
――
『う~…。痛い~。ん~。』
「先生!!香凛苦しそうなんですけど!!」
「お産は誰でも苦しいの。そう言えば、お父さんは立ち会いますか?」
「はい!!」
「わかりました。たまに、倒れちゃう人いますから、気をつけてくださいね。」
「え…?」
「じゃあまた様子見に来ますね~。」
「香凛ちゃん!!大丈夫?」
先生といれ代わりで、真優香さんが来た。
「香凛、大丈夫か?」
あとお兄ちゃんも。
『大丈夫じゃない~。ゔ~。』
「私も時間かかったからなぁ~。」
そう言う真優香さんは二人目を妊娠中。