君を愛した


「お父さん!!お母さんの方が痛いんだから、それくらい我慢しなさい!!」



「はい!!イテテテ!!」




「ひっひっふー」



『ひっひっふー』



「はい!!息んで!!」



『ん゙ん゙ー……。』



「長く息んで~」



『ん゙ー……はぁはぁ…。』



「上手上手。はいもう一回。」



『ふぅふぅ…』



「はい、息んで!!」



『ん゙ん゙ー』


「頭出てきたよ~!!」



『もう無理!!』



「無理じゃない!!はい!!息んで!」



『ん゙ん゙ー…』



「ギャァーギャァー!!」


「はい、男の子産れたよ~もう一人ね。」



『ん゙ん゙ー…』



「ギャァーギャァー」



「はい、女の子も産まれたよ。おめでとう。」



『はぁ…はぁ…産まれた?』



「お父さん。はい赤ちゃん。こっち男の子ね。お母さん、女の子。」



『はぁ…はぁ…か、可愛い。』



「よく頑張ったね。」



「香凛、ありがとう。」



『れ、蓮泣いてる。』



「う、嬉しくて。香凛、本当にありがとう。可愛いな…。」



『うん…。』



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