君を愛した

新しい命



数時間後。



病室に移った。



赤ちゃんは二人とも寝ている。



「香凛おめでとう。」


「香凛ちゃんおめでとう。」



『ありがとう。』



「名前は決めたのか?」



「俺、女の子は考えたよ。」



『本当に?』



「桜(サクラ)。」



『桜?』



「うん。だって、桜の木の下で出会ったからさ。」



『桜…。いいね。私も考えたんだ。名前。』



「何?」



『爽(ソウ)。』



「爽?」



『うん。蓮みたいに爽やかに育ってほしいから。』



「いいんじゃね。」



「爽と桜か。いい名前だな。」



『えへへ。』



「写真とってやるよ。はい、チーズ!!」



カシャ




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