君を愛した
『あ!!蓮!!桜が立った!!』
あれから1年ほど経ち、子供たちはどんどん成長していく。
「うわすげぇ!!」
「ぱ、ぱ。」
「おいで、桜~」
『爽ちゃんは、まだ立たないね。男の子なのに…。』
「ま、ま。」
『爽ちゃん、どうしたの?』
「ま、ま。」
『あ!!爽ちゃんも立ちそう!!』
「頑張れ、爽!!」
『立った~!!爽ちゃんたっち出来たね~』
ギュッと抱きしめると、腕の中でキャッキャ言う爽。
蓮が桜を抱っこして、微笑んでいる。
私、とっても幸せ――――
「俺、爽にヤキモチ焼いちゃうな。」
『私もだよ…。』
蓮に寄り添いこう言う。
『子供たちが大きくなったら、蓮はまた、私のものになってね?それまで、桜と爽に貸してあげるの。』
そう囁いて、蓮の口にそっとキスをした――――
~Fin~