君を愛した
お祭り
海に行ってから数週間後。
今日は地元のお祭りに行着ていく浴衣を着付けてもらうためにお兄ちゃんの家に来た。
『お願いします。』
「はーい。じゃあ服脱いで、浴衣羽織って。」
『はい。』
「あら、香凛ちゃんスタイルいいわね。」
『そうですか?』
「胸はあるし、ウエストは細いし、足はスラッと長い…。羨ましいわ。」
『そんなことないですよ。』
「蓮くんは幸せね~。」
『っふふ。』
「はい。出来上がり。よく似合ってるわ。」
『ありがとう。』
私が着てる浴衣は白地にお花の模様が入っている。
「せっかくだから髪も結んであげる。」
『いいんですか?』
髪をおだんごに結ってもらう。
『わぁ可愛い。真優香さんありがとう。』
「早く蓮くんに見せてあげなさい。」
『うん。』
ガラ
『お待たせ。』
「似合ってるよ。」
お兄ちゃんが言う。
「香凛、すっげー可愛い。」
『行こ。』
「うん。」
『「いってきま~す!!」』