君を愛した
蓮side
"蓮なんて大っ嫌い!!"
その言葉を聞いた瞬間、頭の中が真っ白になった。
その場に崩れ落ちる。
「蓮…大丈夫か?」
「真吾…俺はどうしたらいいんだ。」
「追いかけろよ。」
「香凛が怒ってる理由がわかんねぇから追いかけてもしょうがないだろ…。」
マジで泣きそうだ。
「あ、蓮くん。香凛は?」
「どっか行っちゃった。」
「何それ。今日香凛機嫌悪かったけど、何かあったの?」
「それがわかんないんだ。」
「そうなんだ。せっかくケーキ買ってきたのに。」
ケーキ?
「真吾……今日、何月何日?」
「今日は9月17日。」
それを聞いた瞬間顔が青ざめた。
「香凛の誕生日…。」
「今更何言ってんの?まさか…蓮くん忘れてたの!?最低。」
「………。」
香凛の異変に気をとられ過ぎて誕生日を忘れるなんて…。
最低だ俺。