君を愛した


いきなり、部屋に蓮が入ってきた。



気まずいからとりあえず逃げる。



「香凛待って!!」



『嫌だ!!』



お兄ちゃんの後ろに隠れる。




「香凛…。」



『………。』



「ごめんな。香凛。誕生日忘れてて…。本当にごめん。」




深々と頭を下げる蓮。



『倉原。早くこいつを連れて帰れ。』



「え?」



『お兄ちゃん!?』



私を前に差し出すお兄ちゃん。



「はい。」



――――
―――
――



気まずい空気のまま自分達の家に帰宅した。



「………。」
『………。』



嫌な沈黙。



「香凛…本当にごめん。プレゼントとか何も用意してないんだ。」



『………。』



「どうしたら許してくれる?」



『……じゃあ私の言うこと聞いて。』



「え?うん。」



蓮の答えを聞くと蓮にキスをした。



「……!!」



『抱いて。』



そう言って、蓮の服を脱がせる。



「ちょっと待って!!」



『蓮が欲しいの…。』



そう言うと、今度は蓮が激しくキスをしてくる。



「本当にいいの?」



『うん。蓮のせいで欲求不満なの…。』



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