君を愛した
「もういいよ。仲直りできたから。」
そう言って、ギュッと抱きしめられた。
「俺たち喧嘩したの初めてだな。」
『そうだね。もう喧嘩したくないね。』
「うん。」
もうすぐ私の誕生日が終わろうとしている。
「もう香凛の誕生日終わりだな。」
『うん。』
「来年は盛大に祝ってやるからな。」
『期待しておくよ。』
「じゃあ誤解も解けたところでもう一回やっとく?」
『もう…。いいよ。』
こうして私の誕生日は終わった。