君を愛した
「あいつと仲いいのか?」
『え?』
「香凛。まさか浮気じゃ『してないよ!』
急に疑いだした蓮。
『それに藤森くん女嫌いだから大丈夫。』
「へぇ~女嫌いなやつって本当にいるんだな。」
『うん。』
「じゃあ俺こっちだから。」
『うん。今日何限まである?』
「3限。」
『私も3限だから一緒に帰ろ?』
「おっけ~。じゃあな」
『バイバイ。』
――――
―――
――
授業が終わり、正門で蓮を待つ。
「遅くなってごめん香凛。」
『そんなに待ってないよ。行こ。』
手をつないで歩き出すと…
「蓮!!」
蓮を呼ぶ女の声。
振り向くと、そこには栗原彩乃がいた。