君を愛した


それから毎日栗原さんは蓮に会いに来た。



「また、あいつ来てるよ。」



大学の正門で毎日待ち伏せしている栗原さん。



困ったもんだ。



そんなある日。



『あれ?蓮、今日休み?』



「うん。教授が休みでさ。」



『そうなんだ。じゃあいってきます。』



「いてらっしゃい。」



――――
―――
――



大学に着くと、普段は帰りに待ち伏せしているのに今日は朝から正門の前に栗原さんがいた。




「あ…今日蓮は…?」



『……ちょっといいですか?』



近くのカフェに栗原さんを呼び出す。



『いい加減にしてください!!』



「え?」



『蓮は私の彼氏なんです。付きまとわないで!!』



「それは出来ない。好きなんだもん!!」



『………!!』



『栗原さんって自分のことしか考えてないんだね。』



「………。」



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