君を愛した


『蓮の気持ちが第一じゃない!蓮が私を好きでいてくれてる限り、蓮は渡さない!』



「蓮が私を好きになってくれれば文句ないのね?」



『蓮があなたを好きになっちゃえば仕方ないじゃない。』



「わかったわ。」



栗原さんはそう言うとどこかに行ってしまった。



『はぁ。』



もうため息しかでない。




授業も上の空で、気づいたら終わっていた。




「香凛ずっと上の空だったでしょ。大丈夫?」



『大丈夫~。』



あおいに別れを告げ、帰宅する。



ガチャ



『ただいま~。……!!』



ドアを開けるととんでもない光景が広がっていた。




裸の蓮と下着姿の栗原彩乃。



普通の女の子ならこんな光景を見たら逃げ出すだろう。



だが、私は逃げない。



ズカズカとベッドに近づく。



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