君を愛した
『私の血を使ってください!!!』
「え!?」
「香凛!?」
「香凛ちゃん!?」
『私も確かOh型とか言う血液型です!!』
「ほ、本当ですか!?」
『はい!!』
「とりあえず調べてみますのでこちらへ来てください。」
お医者さんについていくと、採血された。
「本当だ。今すぐ輸血用の採血を行います。」
『お願いします!!私の血全部抜いてもいいですから蓮を助けてください!!』
「大丈夫ですよ。必ず助けますから。」
『お願いします。』
血を抜き終わり、お兄ちゃんたちのところへ戻る。
血を抜いたせいか、少しフラフラする。
「香凛!!大丈夫か!?」
『私は大丈夫。』
「まさか香凛ちゃんがOh型だったなんて。」
『私もすっかり忘れてたし。』
「後は医者に任せるしかないな。」
『うん。』
手術中のランプが消えるまで祈り続けた。