君を愛した
しばらくして、ランプが消えた。
手術室からお医者さんと蓮が出てくる。
『先生!!蓮は!?』
「もう大丈夫ですよ。」
『よかった。』
「まだ麻酔がきいているので眠っていますが、すぐに意識も戻りますよ。」
ホッとしたら腰が抜けてしまった。
「香凛!!どうした?」
『よかった…本当によかった…。』
涙が次から次へと流れた。
『…うっ…。』
「よかったな香凛。」
『うん。』
「本当によかったわ。」
『うん。』
それから病室に移動した。
蓮が目を覚ますまでそばにいることにした。
蓮の手をしっかり握る。
数時間して蓮の意識が戻った。
「………っ。」
『れ、蓮!?』
私の声に反応したお兄ちゃんと真優香さんがベッドに近づく。
真優香さんがすぐに先生を呼びにいった。