君を愛した


「香凛もっと近くに来て…?」



『うん。』


ベッドに腰かける。



「怪我してないか?」



『大丈夫だよ。蓮が守ってくれたから…。』



「よかった…。」



『もう、自分の心配してよ。』




「俺は命より香凛が大事なの。」



『もう。』



「死ぬときは一緒に死のうな。」



『何それ。』



あははと二人で笑いあう。



本当によかった。




心からそう思った。








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