君を愛した
真優香さんの言ってたことは本当だったんだ。
私は急いで病院に向かった。
『真優香さん!!』
「あら、香凛ちゃん。」
真優香さんは私服だった。
『あれ?仕事終わり?』
「えぇ。」
『そっか。』
「どうかしたの?」
『真優香さん…。あおい、彼氏に暴力振るわれてるよ…。』
「やっぱり…。」
『私は何をしてあげられるかな…?』
「私にはわからないわ。ごめんね。DVは難しい問題だから…。」
『そっか…。』
「DVは歪んだ愛みたいなものだから。愛がない訳じゃないの。愛してるからこそ、自分の思い通りにしたくて暴力をふるってしまう…。」
『そうなんだ。真優香さん私自分にできることやってみる。』
「えぇ。」
それから蓮の病室に来た。
「お、香凛。」
蓮の病室は個室だ。
『蓮…。』
「俺、明後日退院出来るってさ。」
『本当に?よかった。』