君を愛した


『ねぇ、蓮。』



「ん?」



『私を殴ろうと思ったことある?』



「はぁ!?何言ってんだよ。無いに決まってんだろ。」



『そっか。』




蓮にあおいのことを話した。



「………。」



『なんかほっとけなくて…。』



「香凛らしいな。無理すんなよ?」



『うん。』




それから数日あおいは学校を休んだ。




今日は蓮の退院の日だ。



「あぁ~やっぱり我が家はいいなぁ!!」



『私も一人で寂しかったよ。』



久しぶりにキスをかわす。




「で、あおいちゃんは?」



『あれから学校に来なくて…。』




「そっか。」



蓮は病み上がりなので、今日は早めに寝ることにした。



『このベッド一人じゃ広すぎるね。』



「そうか?」



『傷、痛む?』



「大丈夫。ほらもっとこっちに来て?」



『うん。』



久しぶりに二人で寄り添って寝た。




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