君を愛した
救いたい
次の日もあおいは大学を休んだ。
授業が終わるとあおいの家を訪ねた。
ピンポーン
「はい…。香凛!!」
『具合どう?』
「もう大丈夫。」
『ねぇ、彼氏に殴られたりしてるの?』
「………!!」
あおいを押し退け、部屋に上がる。
『………!!』
部屋は荒れまくっていた。
「出て行って!!」
あおいが叫ぶ。
さっきは気づかなかったけど、あおいの顔をよく見ると傷が増えていた。
『その怪我…。』
「もうほっといてよ!!」
『え?』
「香凛には私の気持ちなんて分かんないよ!!」
『………。』
「あんなに優しい彼氏がいて…。」
『私、あおいを救いたいの。』
「………。」
『話してくれないかな…?』
「………。」
『家おいで?』