君を愛した


「はぁ?ガキが偉そうなこと言ってんじゃねぇよ!!」



バシ



『蓮!!』




殴られた蓮は床に倒れた。



背中の傷口から少し血が出ていた。



「あおい。帰るぞ!!」



「もう嫌!!」



「あおい…?」



「魁ことは大好きだけど、もう耐えられない!!」



「………。」



「どうして叩くの!?」



「それは…」



「彼氏さん。」



再び蓮が口を開く。



「あんたこんなに彼女に思われてるのに、暴力ふるうなんて最低だな。」



「………。」



「もっと大事にしてやれよ。」



「……。あおい、ごめん。」



「え?」



「辛い思いさせてごめんな。」



「元に戻って?出会った頃の魁に。」



「頑張るよ。」



「あとは二人の問題だろ?」



「ありがとう。」



「春瀬さん、ごめんな。」



『大丈夫です。』




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