君を愛した
就職
教育実習
あれから月日は流れ、私たちは大学3年になった。
『あぁ~緊張する。』
「頑張ってこいよ。」
『うん。』
今日から私は2週間の教育実習に母校に行く。
『じゃあいってきます。』
「いってらっしゃい。」
チュッ
とりあえず、お兄ちゃんの家に来た。
「あら?香凛ちゃん。スーツ似合ってるわ。」
『ありがとう。』
「あぅ~」
『あ、優ちゃん。』
真優香さんの腕には一歳になる私の甥っ子。
つまり、お兄ちゃんと真優香さんの一人息子。
優哉(ユウヤ)がしっかり抱かれている。
『お兄ちゃんは?』
「お、香凛。おはよ。」
『おはよ。』
「ぱ、ぱ。」
「優哉どうした?」
息子を抱っこするお兄ちゃん。
「じゃあ真優香。優哉いってきます。」
そう言って優ちゃんを真優香さんに渡す。
「いってらっしゃい。」