君を愛した
「まさかお前が数学の先生になるとはな。」
『いいじゃん別に。』
「まぁ数学の成績はよかったからな。俺のクラスは3年3組だ。行くぞ。」
『はい。』
ガラ
「みんな席につけ!!今日から2週間、教育実習生が来た。」
『今日から2週間お世話になります。春瀬香凛です。よろしくお願いします。』
「香凛…じゃなくて春瀬先生はこの高校の卒業生だ。だからお前らの先輩だな。」
「はい!質問!」
「草野。なんだ?」
「香凛ちゃんは彼氏いますか?超タイプなんですけど!」
「お前なぁ…。ってか香凛ちゃんじゃないだろ。」
『彼氏いますけど。』
「まじかよ~」
「どんな人ですか?」
「お前ら静かにしろ!」
――――
―――
――
『やっとお昼だ!』
「疲れたね。」
「俺も。やっぱり教師に向いてねぇな。女がいっぱいいてうんざりだ。」
『あはは。』