君を愛した
正門につくと生徒たちの声が聞こえる。
「いや~超タイプ。」
「お名前なんて言うんですか?」
「ってか誰か待ってるんですか?」
質問攻めにあっている蓮。
生徒が邪魔で近づけないので蓮を呼ぶ。
『……蓮!!』
その瞬間生徒の視線が私に向く。
「お、香凛。」
「なんだ~香凛先生の彼氏か~」
周りがざわざわする。
『どうしたの?』
「ちょっとこっち来て。」
そう言って、正門の近くにある桜の木の下に連れていかれた。
『?』
「香凛に大事な話がある。」
『何?』
「俺と……。」
『うん…。』
もしかしてこれは…。