君を愛した
「まぁいいじゃないですか。教頭。香凛おめでとう!!」
お兄ちゃんがそう言うと、生徒たちも「おめでと!!」「幸せになってね!!」と声をかけてくれた。
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帰り道。
手をつないで歩く。
「俺が何であそこでプロポーズしたか分かる?」
『え?何でだろ…?』
「香凛に一目惚れした場所だから。」
『そういえば…前に蓮が言ってたね。』
「出会った場所でプロポーズしたかったんだ。」
『でも、私が蓮と初めてあったのは、昇降口なんだけど…。』
「あの、雨の日?」
『うん。』
「俺まだあのビニール傘とってあるよ。」
『嘘!?あの安いやつ!?』
「うん。」
『なんか懐かしいね…。』
「そうだな。なぁ香凛?」
『ん?』
「幸せになろうな…?」
『うん!!』