君を愛した
「蓮太さんのこともお父さんって呼んであげて?きっと喜ぶわ。」
『はい!!』
「よし。出来たもの運びましょ。」
『はい。』
ご飯の準備が出来たのに、いまだに話しに没頭している二人。
「香凛ちゃん。二人を呼んでもらえる?」
『あ、はい。』
二人に近づき遠慮がちに声をかける。
『あ、あの~。蓮、お父さん。ご飯出来ましたよ。』
その声に二人がこっちを向いた。
「お、お父さんって呼んでくれたのか…?」
「香凛…。」
何だか照れる。
「香凛さん。ありがとう。」
お父さんはとても嬉しそうだった。
「俺にも娘ができた」とはしゃいでいるお父さんをすごく素敵な人だと思った。
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