君を愛した


「蓮太さんのこともお父さんって呼んであげて?きっと喜ぶわ。」



『はい!!』



「よし。出来たもの運びましょ。」



『はい。』




ご飯の準備が出来たのに、いまだに話しに没頭している二人。



「香凛ちゃん。二人を呼んでもらえる?」



『あ、はい。』



二人に近づき遠慮がちに声をかける。



『あ、あの~。蓮、お父さん。ご飯出来ましたよ。』



その声に二人がこっちを向いた。



「お、お父さんって呼んでくれたのか…?」



「香凛…。」



何だか照れる。



「香凛さん。ありがとう。」



お父さんはとても嬉しそうだった。



「俺にも娘ができた」とはしゃいでいるお父さんをすごく素敵な人だと思った。




――――
―――
――



< 99 / 124 >

この作品をシェア

pagetop